ボクシング ファイトマネー
一番簡単にプロになるスポーツと言われる反面、プロになってからのボクシングの世界は非常に厳しいものです。
日本のボクシング界で成功を収める人は、ほんの一握りの中の一握りでしょう。
特に、試合に出て貰える報酬、ファイトマネーの面では、非常に厳しい現実があります。
現役の世界王者でも仕事を掛け持ちしているという話も珍しくありません。
現世界王者の田口選手もアルバイトをしながらボクシングをしていますし、長谷川穂積選手も世界王者になった後も二度目の防御戦までは、アルバイトをしていました。
中には、多数のスポンサーに支えられてボクシングだけで生活している選手もいますが、ほんとに数える程度です。
アマチュア経験のない一般の選手は
4回戦からのデビューになります。
4回戦とはつまり4Rの試合という事です。
4回戦で4勝すると次の6回戦《6Rの試合》そこで2勝すると8回戦
再び1勝すると10回戦というようにステップアップしていきます。
10回戦で日本ランキング上位に入っていれば、日本タイトル挑戦の権利もあります。
しかし手にするファイトマネーは、多いといえるものではありません。
だいたい4回戦で6万円が相場です。
そのうちの約3割をジムに、約1割をボクシング協会の団体保険に支払い手元に残るのは4万円弱程度です。
しかも、ジムによっては試合のチケットで払われる事も珍しくありません。
つまり、6万円相当のチケットを手渡され自分で売り捌いたものが自分のファイトマネーとして入ってくるのです。
ステップアップしていけば、ファイトマネーももちろんあがりますが、6回戦で約10万程度、8回戦で20万程度、10回戦で40万円程度くらいが相場ではないでしょうか。
そこから日本ランカー、日本王者、世界王者と昇格していけばさらにあがりますが、日本王者で150〜200万円だと思います。
世界王者になって防衛戦を行えば何千万単位のお金が入ってくると思いますが、そこまで行くのは本当の一握りの中の一握りです。
ボクサーの中には様々な理由でボクシングをやっている人がいると思いますが、お金のためだけにやっているという人はまずいないと思います。
このような過酷な状況でもボクシングにすべてをかけ、自分の可能性を信じリングに上がっているのです。
そういう人が集まって頂点を競い合うスポーツなのです。
いろんなものを背負い、己のすべてをかけリングに立つ。
その姿を見るだけで感動します!
そういう選手1人1人の想いを感じながらボクシングを見るとさらに感動すると思います(^ ^)
それではまた( ´ ▽ ` )ノ